【寒い季節に要注意!急性腰痛「ぎっくり腰」の予防法】
寒い季節に要注意!急性腰痛「ぎっくり腰」の予防法
鹿沼市の活法整体・鍼灸院、ますぶち治療院です。
『鍼灸師ってどんな人?』
そんなイメージしづらい生業をしているひとのブログです。
今回のテーマは「ぎっくり痛の予防法」です。
急性腰痛、いわゆる「ぎっくり腰」は体が冷えると起こりやすくなります。
実際に経験された方も多いでしょう。
寒くなって体が冷えると全身が硬くなったように感じませんか?
これは体が冷えると①体表の毛穴を閉じて熱の発散を防ぐ作用と、②筋肉を緊張させて熱を作ろうとする作用が起きるからです。
毛穴は汗をかいて体外に熱を捨てる体温調節装置です。
筋肉は収縮で熱を作る産熱装置です。
そしてこの2つは体全体を覆っています。
腰を傷めやすい理由は、①腰が上半身と下半身のつなぎ目で負荷がかかりやすいことと、②そもそも腰は自分が思うほどの可動性がないためです。
どちらも構造上の問題です。
腰は背骨と背筋の終点です。上半身の負荷がすべてかかります。
日常の動作で腰を曲げたり捻っていると思っていても、実際は背骨全体と股関節や膝で曲げ・捻りをしています。
腰だけで動いている訳ではありません。
太くてしっかりした見た目に反して重要で繊細な腰は、傷めやすくて当然だと思いませんか?
そんな繊細な腰を守る最大の予防法は「腰を使わないこと」です。
上半身を支え、下半身とつなぐ重要な役目に徹してもらい、動作は動くのが得意な他の関節に任せるのです。
具体例を2つ挙げます。
まず曲げる動作はすべて股関節で行いましょう。
朝、顔を洗う時、腰を曲げるのではなく、股関節を曲げます。
お尻を後ろに突き出す動作をすると股関節が深く曲がります。そうすると腰を曲げる必要がなく、楽に屈めます。
次に捻る動作は体全体で行いましょう。
上から順に首~肩~背骨~股関節~膝~足首と捻ります。
特に捻る方向と反対側の膝を内側に入れることで楽に捻ることができます。
普段からこの2つをできるだけ意識してみてください。
常に意識するのは大変ですから、洗顔や靴を履くときだけでも構いません。
それが習慣になると腰を傷めづらくなるでしょう。
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。
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