【慢性症状の治し方】
こんにちは、ますぶち治療院です。
前回、複数の原因が不調を引き起こしているというお話をしました。
それでは原因が複数あるとはどのような症状なのか、一つ例をあげてみましょう。
腰痛でご来院された方です。
数年おきに腰が痛くなり、その間隔がだんだん短くなってきています。
今回は10日前からずっと変わらず痛いままです。
腰が伸びず、姿勢はやや前屈みで、特に立ち上がりや歩く時に痛みます。
まずこの情報からわかるのは、慢性の腰痛が年々悪化していることです。
同じ症状を繰り返すということは、
①原因が解消されていない
②症状を起こしやすいライフスタイルがある
のどちらか、もしくは両方が考えられます。
発症のサイクルが短くなってきているのは、
③単純に体力が落ちてきてカバーしきれなくなっている
④体力は変わらないが症状がより強く頑固になっている
どちらにしても、体力<症状なので年々悪化します。
そして10日経っても軽減していないのは、もう限界だから自然回復するまで動かないでくれ、
という体からのギブアップサインです。
様々な動作で痛みが出ていますから原因が複数あると推測されます。
原因が複数あると慢性化しやすくなります。
推測される原因は腰の筋肉だけではなく、腹筋と骨盤、足の筋肉とインナーマッスル。
さらに施術するうちに股関節にも原因があることが判明しました。
施術の結果、10日間で4回施術して痛みなく動けるようになりました。
毎回施術すると痛みなく動けるようになるのですが、一度にすべての原因にアプローチしきれなかったため、またすぐ痛み出すことを繰り返しました。
このように複数原因があるケースでは、連続して施術すると良い結果に繋がります。
施術の間隔が開きすぎると施術効果が薄れてしまい、毎回一からやり直しになります。
前進と後退を繰り返すので、結果的に同じところで足踏みする状態です。
よく仕事が忙しくて通えないとおっしゃる方がいます。
しかし不調が続けば仕事どころではなくなります。
さらに悪化すると日常生活も厳しくなります。
体調管理も仕事の内、と自己管理される方は治りも早く、仕事への負担も最小限で済むのです。
まとめ
・慢性症状には複数の原因がある
・原因が複数ある場合は短期集中で施術!
・仕事を最優先にすると日常生活も厳しくなる
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。
コメントを残す