【楽して楽になろう~簡単!腹式呼吸編2】
鹿沼市の活法整体・鍼灸院、ますぶち治療院です。
『鍼灸師ってどんな人?』
そんなイメージしづらい生業をしているひとのブログです。
今回のテーマは前回に引き続き「腹式呼吸」です。
もっと深く腹式呼吸したい
もっと深い腹式呼吸をしたい方。
またはイメージ法だけでは腹式呼吸が難しかった方はこちらを併用してください。
体から緊張を抜こう
体が緊張していると腹式呼吸し辛いです。
呼吸は体の伸び縮み運動なので、緊張して硬いと動き辛いのです。
体から緊張を抜いて腹式呼吸しやすくしましょう。
「鳩尾解し」
まず胸からお腹の緊張を緩める方法です。
みぞおち(鳩尾)がこり固まっていると横隔膜が動き辛くなります。
肋骨も動き辛くなり、肺が大きく膨らめません。
そして胃が拘束されて内臓が下がり辛くなります。
みぞおちの硬さチェック
仰向けに寝てください。足は伸ばします。
そして腕がどの位置にあるとお腹が楽ですか?楽な位置を探してください。
腕を頭の後ろに組んだり、バンザイのような高い位置が楽な方は、みぞおちが硬いです。
逆に腰に近い、低い位置が楽な方は柔らかいです。
みぞおちが硬いと、そこをストレッチするように体が自己調節をします。
そのため無意識にバンザイポーズをとり、「楽」にするのです。
普段からバンザイポーズで寝ている方は胃の不調や精神の緊張があります(これについては別記事で書く予定です)。
腕の楽な位置がわからない方は、直接みぞおちを触れて、硬さを確認してください。
「鳩尾解し」のやり方
仰向けに寝て両膝を立てます。
両手は胸の下に置き、指を優しくみぞおちに触れます。
軽く息を吸い、みぞおちから息を吐き出します。
息を吐ききったところで3秒こらえます。
みぞおちがギュウっと緊張して体が「くの字」になります。
一気に脱力して息を吸います。
息が整うのを待ち、3回繰り返します。
気持ち悪くなるようでしたら途中で止めてください。
それからまた足を伸ばし、腕が楽な位置を探してください。
先ほどより低い位置で楽になっているでしょう。
みぞおちの硬さも和らいでいます。
「膝裏落し」
次に腰から足の緊張を抜く方法です。
足腰の硬さチェック
仰向けに寝て足を伸ばします。
手は臍の下に軽く乗せます。
そして片足の踵を押し出します。
肩から足が生えているイメージで、半身すべてを押し出すように行います。
このときの押し出し辛さや硬い感じを憶えておいてください。
左右どちらの足が押し出しやすいか、左右差を確認しておきます。
「膝裏落し」のやり方
押し出しやすい側の足から行います。
膝を立てます。
足から力を抜くと、自然に踵が滑って膝が伸びていきます。
膝が伸びきる手前でククッとブレーキがかかります。
その位置で5秒こらえてからストンと脱力すると、足が伸びきって膝が床に着きます。
脱力が難しい場合、足首を軽く反らすと踵が滑って足が伸びきります。
うまく決まると床から浮いていた腰がフワッと着き、腹の奥から足が伸びた感じがします。
踵が滑らないと決まり辛いので、そんなときはシーツやレジ袋を利用して滑りやすく調節すると良いでしょう。
これを3回繰り返し、反対側の足も行います。
これで体幹と足の緊張が抜けました。
もう一度イメージ法を行ってください。
より深く腹式呼吸をしやすくなっていますか?
難しいようでしたら一日一回、数日続けてみてください。
きっと感覚がつかめてきます。
次回からは別の方法で体を緩めます。
こちらも併用してください。
次回【楽して楽になろう~簡単!頭蓋骨編】に続きます。
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。
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