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ますぶちマッサージ・はり・きゅう治療院

【活法(整体)×捻挫】

" 捻挫, 整体, 活法 "

2016年5月27日

鹿沼市の活法整体・鍼灸院、ますぶち治療院です。

 

先日習得した足首の捻挫の治療のお話です。
(参照【活法(整体)セミナー制覇!】)
失敗例と成功例の2本立てでお送りします。

 

念願の捻挫の手技を習得しました!
以前から存在だけは聞いていて、ずっと欲しかった技のひとつでした。
そんな技ですから使ってみたくて仕方ありません。

 

しかしろくに練習もせずに患者さんに使うことはできません。
まずは家族を練習台に特訓です。
今回の練習台は7年前にひどい捻挫を鍼灸で治した母です。

強すぎた?活法が殺法に

母は足首が柔らかくて頻繁に捻ります。
7年前は特にひどく捻ったのですが、今では全く後遺症がありません。

 

せっかくだから捻った方の足を選ぶぜ!
意気込んで足首を動かしていくと、確かに柔らかい。
どこまでいくの?と思うほど動いて最大角度まできました。

 

ここでクッとインパクトを入れれば良かったのですが、
家族ということもあり力んでググッと入ってしまいました。
ポキポキポキっと音をたてる足首。

 

何となく違和感を感じましたが特に痛みはないようです。
それから他の手技も練習して終了。直後は何ともありませんでした。
異変が起こったのはその30分後です。

練習は失敗するためにある

練習直後は何ともありませんでしたが、しばらくすると急に痛み出し、
足が着けなくなってしまいました。

 

えーーーっと焦ると同時に、相手が患者さんじゃなくて良かったー、と安堵しました。

 

練習は失敗するためにある、と活法研究会の先生方もおっしゃいます。
でもここまで失敗するのはマズイよな~と一人ノリツッコミ。
まだ気持ちに余裕があります。

 

ここから回復させるまでが練習です。
修復ガンバルゾー

活法の基本に立ち返る

まずは痛む場所と痛む動きをチェックします。
活法では痛む場所を発現点と呼び、症状が現れている場所に過ぎないと捉えます。
問題は原因点と呼ばれ、それは痛む動きで判断します。

 

足先を内反(足首を内側に捻る)する動きで外くるぶしの前が痛みます。
またかかとより足先で床を踏むと同様に痛みます。

 

つまり①内反と②背屈(足首反らし…体重が乗ると足首が反るので)
それから③上からの圧迫(体重がかかるので)も可能性があります。
施術はこれらの動きが楽になるようにしていきます。

160527

(左から)内反・背屈・圧迫

痛めた直後ですが患部に熱はありません。
しかし別の場所か深部が炎症している可能性はありますから、そっと行います。

明日出かける用事があると言うので、今日中に何とか歩けるようにしなければなりません。
明日までにと言われて先ほどと同じ技をかける勇気はないので(^^;)他のやり方を選択。
痛む動きとは逆方向の楽な動きで「導引」という活法の基本テクニックを用います。

 

施術自体は数分ほどで終わるものです。
昼の1回目の施術でつま先が着けるようになり、
夕方2回目の施術で階段以外は何とか歩けるようになりました。

 

翌朝3回目の施術でゆっくりならば通常に近い歩行になり、
その翌朝には普通に歩けて正座もできるようになりました。

 

短期間に施術を集中すれば、びっくりするほどスピード回復が望めることがわかりました。
母には申し訳ありませんが良い勉強になりました。
失敗した私を一言も責めなかった母は華岡青洲の母に並ぶほど素晴らしいと思います。

失敗を踏まえた成功

貴重な失敗体験から、どうするとマズイのか理解しました。
失敗はしたくありませんが得るものは大きいのです。

 

母に2回目の施術をした夜のこと。
足首骨折の後遺症で歩行が厳しい方が来院されました。
失敗してわずか8時間後です。

 

まだ嫌な感触が残る手で「捻挫の調整3手」及び「慢性捻挫の調整2手」を慎重に行います。
特に骨折の既往歴がある方です。
“失敗するより効かない方が良い”くらいデリケートに施術しました。

 

5分ほどで施術終了。
歩いてみてください、どうですか?と尋ねると、「すごく楽です」と返ってきました。
今度は大成功!^^

さらに導引と骨盤を整えて歩きやすくして終了です。

今回得た教訓

・リスクがある技はよりしっかり練習するべし。
・失敗をフォローすることで技と発想が広がる。
・基本は大事。
・家族を大切に。

この記事を書いた人

増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)

栃木県鹿沼市出身

趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。

活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。

詳しいプロフィールはこちらから。

カテゴリー: 捻挫, 整体, 活法.
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