【鍼×肋骨の痛み】
鹿沼市の活法整体・鍼灸院、ますぶち治療院です。
このところの雨で滑りやすくなっていた鉄板で足を滑らせた患者さん。
両手で荷物を持った状態で尻餅をつきました。
お尻は大丈夫でしたが、左の肋骨あたりが痛みます。
動くと肋骨が痛い
場所は左胸の下の肋骨あたり。
近くに期門や大包というツボがあるエリアです。
そこが体を動かしたり押さえると痛みます。
他の症状で来院されたので、少しだけ診てみました。
触れると7番目と8番目の肋骨の間が骨に沿って痛みます。
トントンと骨を軽く叩いても大丈夫なので骨折ではなさそうです。
足を滑らせた瞬間に頭をかばって肋骨をギュッと縮めたのかも知れません。
そこで伸ばせるように外くるぶしのツボに鍼をしました。
ここは腕を挙がりやすくする作用があります。
すると先ほどより体を動かしやすくなりました。
もう少し改善したいところですが、メインの症状ではないのでここで終了。
深追いするとせっかく整った他の症状まで再発しかねません。
肋骨の前面?側面?
翌日はここをメインに施術しました。
痛む場所が体の前面と側面の中間なので両方診ていきます。
前面には鳩尾(みぞおち)エリアに対応するツボを3箇所。
側面には肩や股関節に対する横エリアのツボを3箇所とりました。
これで押した痛みと動作がしやすくなりました。
仕上げに活法応用セミナー下半身編で学んだ「骨だし」をかけます。
本来は骨の痛みに対する技ですが、骨間にもバッチリ効きます。
痛みが10→2になったので終了。
さらに3日後。
動きが痛みで妨げられることがなくなりました。
押した痛みも範囲が狭まっています。
前回横エリアのツボの方が反応が良かったので、この3箇所と「骨だし」で対応します。
すると痛む場所が他に移動しました。
これは先ほどまで痛かった場所が痛くなくなり、2番目に痛い場所に意識が向いたのです。
とっさの動きは自分をも壊す!
こうして毎回移動する痛みも計6回の施術でほぼゼロになりました。
一番辛かった、体を捻って起き上がる動きは全く問題ありません。
患部を強く押すと少し痛む程度になって治療終了。
人体は自滅しないように筋力を制御しています。
しかし今回のような、とっさの動きでは制御が外れ、自分を壊すほどの筋力を出すことがあります。
そんなときにも骨折さえしていなければ、鍼や活法だけでバッチリ対応できます。
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。
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