【マタニティと活法&鍼 その2】
鹿沼市の活法整体・鍼灸院、ますぶち治療院です。
『鍼灸師ってどんな人?』
そんなイメージしづらい生業をしているひとのブログです。
今回も「マタニティと活法&鍼」をテーマに語っていきます。
マタニティの活法と鍼治療
前回は出産直前までお話しました。
今回は治療内容のお話です。
と言っても詳しく語ると理解しづらいので、治療のポイントをお伝えします。
妊活の治療
ご存知の通り、妊娠するには妊娠可能な体調に整えることが大切です。
これは男女共にです。
その為には規則正しい生活がベースになります。
そのうえでどんな治療をするのか?
治療のテーマは「柔らかくする」です。
柔らかくといっても揉みほぐしたりお酢を飲んだりするのではありません^^
柔軟に動ける体にするイメージです。
活法で柔らかい体にする
妊娠の本丸は子宮の収まる骨盤の中(骨盤腔)なのは間違いありません。
しかし本丸を調整する前に外堀である体幹の調整が大切です。
それが柔らかい体にするということ。
柔らかい体とは思った通りに動ける体です。
これは状況に応じた動きができる、対応力のある体のことです。
体が柔軟になると心も落ち着いてきて良いコンディションになります。
こうして碓井流活法でいう「超自然体」=何をしていても大丈夫な状態に導きます。
簡単に言うと「肩こりや腰痛などで固まって動けない体を動けるようにしてリラックスすれば、心も体もいい感じになるよね」ということです。
活法で骨盤を調整する
活法で柔らかい体にしてから、もしくは同時に骨盤を調整します。
「骨盤矯正」というと骨盤を矯正すれば何でも良くなる骨盤万能説っぽいので、ここでは「骨盤の調整」と表現します。
妊娠に骨盤の調整は不可欠ですが、それが全てではないからです。
骨盤も先ほどと同じように「動ける骨盤」に調整します。
動ける骨盤は妊活~妊娠中~出産後までずっと大切で、マタニティライフの苦楽が左右されます。
活法と鍼でお腹を柔らかくする
子宮を含めて内臓は様々なストレスを受けると緊張して働きが悪くなります。
そして内臓と腹筋は関係が深く、内臓の緊張は腹筋の硬さとして触れられます。
逆に腹筋を緩めることで内臓の緊張を和らげることができます。
まず活法で大きな腹筋(腹直筋)、腹横筋、そして大腰筋・腸腰筋(インナーマッスル)を調整します。
それから内臓に繋がっている手足のツボに鍼をして、内蔵の緊張を緩めていきます。
活法も鍼も直接お腹には施さないので、今後妊娠して
胎児が大きくなってきても、安全に施術できるのです。
こうして赤ちゃんが居やすい環境に体を整えて、ゆったり命が宿るのを待ちます。
(続く)
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。
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