【鍼×活法(整体)と肘の痛み】
前回使った“透し”という活法の手技は、いつでもどこでもできる使い勝手の良さも特徴です。
体を動かせない方はもちろん「今この瞬間は動けない」という特殊な場面でも重宝します。
運転中の友人が今朝から肘が痛いんだ、と言い出しました。
すごく痛い訳ではありませんが、だんだん強くなってきたようです。
すぐに私が運転を代わりたくても生憎免許不携帯です。
それでは、と運転中の友人に、整動鍼法の肘に対応するツボへ“透し”をかけます。
この手技はどんな体勢であっても邪魔することなく使用できます。
まず痛みはハンドルを操作する肘の位置と動きにあると推測しました。
そしてA・Bどちらのツボで痛みが軽減するかチェックすると、あきらかにBのツボで軽減しました。
そこでBのツボへ透しをすること2・3分。
押されたツボが緩むのと同時に痛みも引いていきました。
その後30分ほど経っても痛みはなく、後日も痛みはなかったそうです。
整動鍼法で用いるツボは独特で「動き」を調整するのに長けています。
これは肘や腰だけでなく、内臓の動きも同様です。
ただ内臓の調整にはタイムラグがあるためちょっと時間がかかります。
整動鍼法の母体である活法も、もちろん動きの調整が得意です。
動作の中心軸を調整して連動を整えるのです。
自在に動けるようになると不快な症状は治まります。
不快な症状が居る場所がなくなるからです。
整動鍼法のツボと活法のコラボレーション治療も可能という症例でした。
この記事を書いた人
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。
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