【症状の原因は一つではない】
こんにちは、ますぶち治療院です。
毎日患者さんと接していると、ある共通する考えを抱いていることに気づきます。
痛みやコリなど、不調の原因を何か一つに絞りたがるのです。
よくあるケースが骨盤の歪みが諸悪の根源とする「骨盤単独犯説」。
骨盤が歪んでいるから肩も腰もみんな悪いんだ!という極論を信じておられる方が多数いらっしゃいます。
メディアの悪影響と罪深さを感じます。
骨盤を矯正すればすべてが良くなる!と宣伝するメディア・サロン・治療院にはご注意ください。
骨盤が歪むのは結果にすぎません。
骨盤を歪めている原因が別にあり、それは一つではなく複数です。
それが肩や腰の不調の原因とも共通しているのです。
つまり
× 骨盤の歪み→肩腰の不調 (骨盤単独犯説=冤罪)
○ 複数の原因→骨盤の歪み&肩腰の不調 (複数犯説)
複数の原因とは複数の筋肉の過緊張であることがほとんどです。
これが上にあげた複数犯説です。
骨盤矯正をすれば不調が治るのではなく、
複数の原因を正せば“骨盤も”矯正される、ということです。
少年探偵の言う「真実はいつも一つ!」というケースは非常に稀なのです。
常に原因が一つであるほど人間の体は単純ではありません。
とはいえ骨盤が重要な部位であることは確かです。
ここをいかに調整するかが腕の見せ所でもあります。
活法ならば、骨盤の開き・捻れ・高低差の調整法といった正統派から、
必殺(必活?)「骨盤回し」や「腰痛パターン」というスゴ技があります。
整動鍼法ならば腕や手足のツボを使い、骨盤に触れずに調整します。
いずれも筋肉同士の連動と、動きの軸を整えていきますから、
骨盤と同時に各症状にも効果を及ぼすことができます。
複数の原因とそれらにアプローチできる手技とツボの豊富さ。
活法、整動鍼法の強みはそこにもあります。
それらを使いこなすべく、原因を見抜く「目」を養い、より精度の高い施術をご提供していきます。
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。
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