【鍼×活法(整体)と尾骨の痛み】
こんにちは、ますぶち治療院です。
今回は以前とは違い、普通の尾骨の痛みのお話です。
1ヶ月ほどの入院生活の間、ほとんど座り姿勢だった方。
入院中からお尻の尾骨(尾てい骨)が痛みます。
椅子に座った姿勢で体重がお尻にかかる時に感じるそうです。
あお向けに寝た姿勢では痛みはありません。
腰や骨盤は関係なく、尾骨とその近くの筋肉が原因と推測されます。
施術するには痛む場所を絞り込む必要があります。
うつ伏せの姿勢で尾骨の左右を押してチェックします。
すると尾骨の右側を押したときに痛みを訴えました。
座位では痛みが左右どちらなのか不明でしたが、これで右だと判明しました。
尾骨に繋がる筋肉が右だけ緊張していました。
これを活法的には尾骨が右に引っ張られて痛むと考えます。
まずは整動鍼法でアプローチします。
右足へ1箇所鍼をすると、押した痛みが10→2まで減りました。
これだけでも十分な結果ですが、活法の「尾骨出し」を追加します。
尾骨出しは尾骨に一切触れずに尾骨を整える技です。
私が好きな技の一つですが、症状的に出番が少ないのが悲しいところ。
ぐうーーー×3+ドンッで終了。
これで押した痛みがなくなりました。
座った姿勢で確認してもらうと、体重がかかっても痛くありません。
後日確認したところ、あれから気にならなくなったそうです。
尾骨というデリケートな場所に触れるのはチェックのときだけ。
施術で触れるのは主に膝下です。
もしかしたら「隠れ尾骨痛」でお悩みでも、お尻を触られるのでは?
という不安から相談しづらい方がいるかも知れません。
そんな方にも活法や整動鍼法なら安心して受けていただけると思います。
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。
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