【鍼と肘の痛み】
こんにちは、ますぶち治療院です。
前回【鍼×活法(整体)と肘の痛み】では活法の技と整動鍼法のツボを
組み合わせて施術しました。
今回は整動鍼法のみでの施術例です。
右肘の前面外側が痛む方。
お孫さんを抱いたり、ポットを持ち上げるときに痛みを感じます。
普段の曲げ伸ばしでは気になりません。
肘の筋肉に負荷がかかった状態と、その状態での曲げ伸ばしで痛むようです。
ここ、と示すところを触れるとスジ状に筋緊張があります。
腕橈骨筋という筋肉が肘のシワから指方向にかけて突っ張っています。
(尺沢から下方1寸5分にかけてのエリア)
まず整動鍼法で肘の外側に繋がる背中のツボをチェックします。
するとその一つが硬く締まっていました。
ちなみにツボの大きさはゴマ粒くらいです。
そしてツボを鍼で緩めると、同時に腕橈骨筋の突っ張りも緩みました。
患者さんにも緩んだことを確認していただきました。
院内に重いものがなく、すぐに成果が確認できませんでしたが、
後日あれから痛みなく曲げ伸ばしできるようになったと伺いました。
力仕事をされているので3~4週間に一度メンテナンスして再発を予防しています。
整動鍼法は活法(整体)と同じく連動を整えることで機能の回復を図ります。
面白いことに連動の関係にあるツボと筋肉は同時に緩むのです。
(内臓調整の場合はタイムラグがあります)
背中と肘のように離れた場所でも同時です。
全身でバランスをとりあっていることが良くわかります。
本当に「人体は全体でひとつ」。
痛む場所だけに施術するのはあまり意味がないのです。
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。
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