【鍼×活法(整体)と坐骨神経痛②】
こんにちは、ますぶち治療院です。
前回に続き坐骨神経痛の症例です。
筋肉調整のほかに骨盤矯正も必要なケースでした。
痛み出してから3週間、患部もお尻だけという方です。
3~4年前にも痛んだことがあり、そのときは湿布で治まったそうです。
今度はなかなか治らないから…と来院されました。
患部は右のお尻です。
右足に重心をかけるような、右の足腰に負荷がかかる姿勢でビビッと痛みます。
右の骨盤も指の幅1本分くらい下がっており、体重が右足に乗りやすい形になっています。
仙腸関節(骨盤の関節)も押すと痛みます。
骨盤矯正も必要かな?と考えながら施術開始です。
坐骨神経痛の主犯となる梨状筋(お尻の筋肉)をメインターゲットとする王道施術をして、
それから仙腸関節の圧痛を施術していきます。
まず整動鍼法の手足のツボを使い施術しました。
そうすると梨状筋が柔らかくなり、痛みが10→5と半減しました。
ということは梨状筋以外の影響が半分残っています。
次に仙腸関節に対する肘と足のツボを使います。
患部が内股に移動したので背中のツボも1箇所とります。
最後に活法(整体)で骨盤の高さを整えて施術終了です。
来院したときより大幅に痛みが減少し、
右足に体重をかける姿勢が楽にできるようになりました。
このように梨状筋だけにフォーカスしても解決できない坐骨神経痛もあります。
逆に骨盤矯正だけで解決するのも無理です。
以前も述べましたが骨盤矯正万能説(骨盤諸悪の根源説)は正しくありません。
(参照【症状の原因は一つではない】)
適する症状を見極め、適切な場面で使うことで骨盤矯正が意味を持つのです。
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。
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