【鍼×かかとの痺れ】
こんにちは、ますぶち治療院です。
GWも終盤。皆さんは連休いかがお過ごしでしたか?
私はひたすら普段できない家中の大掃除をしていました。
今回は坐骨神経痛でも手間取る、かかとの症状のお話です。
両足の強烈な坐骨神経痛で治療中の方。
いつも治療後はほとんどの症状が取れてしまいます。
しかし介護+仕事+長距離運転のトリプルコンボで効果が長続きしません。
生活環境に問題があり、悪化のスピードが治癒力を上回っています。
ご本人も生活改善が必要なことは理解されていますが、どうにもならないようです。
回復と悪化を繰り返し、まるで石を積むと鬼が蹴飛ばす賽の河原状態です。
症状も毎回微妙に変わります。
その中でかかとの痺れを訴えられたときの症例です。
このときの痺れはかかとの足の平、その中央でした。
【鍼と足裏の違和感】の場所は土踏まずでしたから、その近所です。
ここは失眠というツボがある辺りです。
失眠はその名の通り、夜眠れない睡眠障害に使用されるツボです。
場所が場所ですからお灸や温灸を使い、昇ったままのエネルギーを引き下げます。
ちなみに東洋医学では睡眠障害を次のように考えます。
昼間は脳を働かせるため頭にエネルギーが集まっています。
これが夜になると全身に散って頭のエネルギーが薄くなるので眠くなります。
夜でも眠くならないのはエネルギーが頭に昇ったままになっているためなのです。
かかとの痺れに話を戻します。
坐骨神経痛の一症状ですからベースはお馴染みの坐骨神経痛の治療法です。
活法(整体)と整動鍼法で整えます。
そして失眠辺りに作用する整動鍼法のツボに鍼をします。
何とこのツボはかかとから遠く離れた手にあります。
ツボと作用点の距離は最長かも知れません。
ツボに鍼をする前後でかかとに触れた感覚を比較します。
すると明らかに鍼した後で感覚が鮮明になりました。
痺れ感も消えています。
どういった経路で作用するのか不思議ですが、手のツボでかかとが整います。
受けている方はもちろん、私も鍼スゲー!と感激しました。
鍼は現代の常識の外にあり、まだまだすごい可能性が眠っているようです。
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。
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