頭痛
過去に施術した頭痛の症例を一部ご紹介します。
頭痛は酷い首肩コリの延長線上に発生します。
頭痛の治療は痛む頭よりも、それを支える首と肩。そこから伸びる腕や背中への治療が重要です。
頭痛の症例3
「台風でギューッと頭痛」症例
患者
女性(20代)
来院
2019年9月
通院
週2回
通院回数
3回
症状
台風が近づくとギューッと頭がしめつけるように痛くなる。
頭に水が入っているような重さも感じる。頭全体がボーっとする。
最初は首肩が痛くなり、それから頭痛になった。お風呂に入って温めても軽減されない。ヘッドスパもダメ。
3年前にムチウチになってから頭痛がするようになった。
鍼灸治療に興味があり、ネットで検索して来院された。
治療内容と経過
[初診]
× 頭がしめつけるように痛い
× 頭全体がボーっとする
頭痛は肩コリの影響を受けるので、まず肩コリから確認する。
自覚はないが肩に触れると硬いコリが何か所もある。側頭部の圧痛は右>左。
肩コリに効果のある手足と腰のツボ4か所に鍼する。肩の上がゆるんだ。
次にコメカミに効果のある手のツボ2か所に鍼する。コメカミの圧痛が消えた。
ボーっとする感じはまだ残っているがしめつけ感が軽減した。
[3診目]
△ 頭がしめつけるように痛い
肩コリゆるんでいる。別の肩コリを確認して手足腰のツボ4か所に鍼する。
頭のしめつけ感がなくなった。3回目の治療で消えた。終了。
同時に治療した症状
肩コリ
使用した主なツボ・活法整体
しゅう労R 胞こうR 承山LR 合谷R 内谷R 外関R
考察
頭痛の主な原因は自覚のない肩コリでした。天候で起きる頭痛も、首肩の緊張から影響を受けます。
このケースでは普段の肩コリに台風による首肩の緊張が重なって、頭を緊張させて痛みを感じていました。
肩コリの治療がそのまま頭痛の治療になります。
※結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
頭痛の症例2
患者
40代 女性
来院
2016年7月
症状
4日前から偏頭痛(片頭痛)が酷くなった。
右のコメカミ辺りにズキンズキンと勢いがある痛み。
何度か吐いた。今も目の中で光がチカチカする。
首肩のこり感も感じる。
治療内容と経過
[初診] 首と背中を触れると頭痛の原因となるコリがいくつも見つかる。
そのコリに繋がる手足のツボを鍼で緩める。
片頭痛が和らいだ状態で、さらに肩こりの活法を2手加えるとさらに楽になった。
とても軽くなって終了。
同時に治療した症状
尾骨の痛み
使用した主なツボ・活法
・三陰交 合谷 曲池 孔最 空りょう 仙稜(すべて右)
・肩のこり抜き 神経ストレッチ(すべて右)
考察
たまに頭痛や肩こりで通院されていた方です。
今回は疲労のピークと来院のタイミングが合わず、治まっていた酷い片頭痛が再発してしまいました。
拍動性の頭痛に嘔吐・閃輝暗点(目のチカチカ)を伴う典型的な片頭痛でした。
再発はしましたが定期的にメンテナンスしていたお陰で速やかに治まりました。
片頭痛も緊張型の頭痛と同じで、酷い首肩コリの延長線上にあります。
頭には痛みの原因がありませんので痛む頭に鍼はしません。
頭痛の症例1
患者
40代 女性
来院
2015年6月
症状
2~3年前から後頭部とこめかみに締め付けるような頭痛が始まり、今では毎日感じる。
きっかけは事務でパソコン作業が増えてから。
首肩こりも強い(右<左)。お風呂で温まると少し楽になる。
眼精疲労と長時間同じ座った姿勢でいることが原因の筋緊張型の頭痛。
座り仕事なので腰も痛い。
治療内容と経過
[初診] 頭だけでなく背中全体が張って硬い。
まずは頭の整体で全身の緊張を緩和し、それから首肩のこりを緩める。
それから首と腰にはりを1箇所ずつする。
全身が大きく緩み、頭痛も楽になったと言う。
[2診目](3日後) あれから頭痛は半分以下に弱まっている。
仕事柄、首肩がこりやすいので、施術プラス肩こりのセルフケアでメンテナンスしていくことにする。
その後、週2回→週1回→2週間に1回、と徐々に間隔を空けて良い状態を保つ。
使用した主なツボ・活法
・空りょうR T2(2)R
・肩のこり抜き 神経ストレッチ 肩回し 後頭骨のすり上げ
考察
頭痛には必ず首肩こりが伴います。
デスクワークや車の運転などで目が疲れると、首肩から頭へこりが上ってきて頭痛として現れます。
またキーパンチやハンドルを握るなど、手の疲れが原因になることもあります。
いずれの場合も首肩こりから治していかないと、なかなか治まりません。
この方は仕事が原因なので、今でも酷くならないうちに4~6週間隔で治療して良い常態を保っています。