肘の痛み
過去に施術した肘の痛みの症例を一部ご紹介します。
肘の動きは背骨や肩甲骨・手首・指の動きと連動しています。
肘が痛む場合はそれらがスムーズに連動できなくなっています。
肘の治療は連動の始点となる背中に行います。
肘の痛みの症例3
「以前骨折した肘が痛む」症例
患者
男性(50代)
来院
2022年4月
通院
週1回
通院回数
2回+2回
症状
10年前に右肘を骨折した。骨折は治ったが、特に冬になると肘が痛み、たまにしびれる。
肘だけでなく右腕全体が痛くなることもある。
ネットで調べて来院された。
治療内容と経過
[初診・2診目]
× 肘の曲げ伸ばしで痛い
× 手を開くと中指が引っかかる
まず肘を曲げ伸ばす動作で痛みがでる角度と場所を確認した。場所は肘の内側だった。
そこで背中のツボを押さえながら肘を曲げ伸ばししてもらうと動かしやすくなった。
肩甲骨のツボでも確認し、それぞれに鍼をした。肘の痛みが減り、中指の引っかかりが消えた。骨折の後遺症ではなく、体幹と腕の連動が崩れていると判断できる。
2診目で肘の痛みも消えて終了。
[3・4診目]
△ 肘の曲げ伸ばしで痛い
1年後にまた肘に痛みがでた。今回は痛む場所が少し違う。
前回のツボに背骨のツボを追加すると一番効果があった。
2回の治療で終了。
同時に治療した症状
中指の引っかかり、腕の痛み
使用した主なツボ・活法整体
T5(2.5)R ふくら(3)(4)R T6(1) など
考察
今回は肘の痛む場所が狭くてはっきりしていたため、最初から的を絞って治療できました。
しかしほとんどのケースでは痛む場所が広かったり複数ありますから絞り込みの治療が必要です。
※結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
肘の痛みの症例2
「ゴルフで傷めた肘」症例
患者
男性(40代)
来院
2022年3月
通院
週2回
通院回数
2回
症状
約2か月前から肘が痛みだした。その頃ゴルフを集中してやっていたのでそれが原因かもと言う。
両肘ともに痛く、特に右肘の痛みが強い。右肘は昔に骨折したことがある。
痛みは肘を曲げたときと、肘を伸ばしたまま物を持つときに感じる。
知り合いの紹介で来院された。
治療内容と経過
[初診]
× 肘を曲げると痛い
× 肘を伸ばしたまま物を持つと痛い
肘を伸ばしたまま物を持つときに痛いので、原因は腕の付け根の体幹にあると推察した。
肘の動きと痛む場所を確認する。まずは右肘から背中のツボを使って治療した。
3か所のツボで痛みが減るがもうひとつ。そこで三頭筋をゆるめるツボを使うと、とても楽に動かせるようになった。
左肘は三頭筋のツボだけで痛みがすべて消えた。
[2診目]
△ 肘を伸ばしたまま物を持つと痛い
左肘は大丈夫。右肘に残っている痛みは三頭筋のツボで消えた。
2回目の治療で終了。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ・活法整体
T3(2.5)R ふくら(3)R など
考察
肘のどこが痛むかはっきりせず、痛いという場所をひとつずつ治療していきました。
治療するうちに上腕三頭筋が原因に浮かびあがり、ここをゆるめると劇的に変化しました。
※結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
肘の痛みの症例1
患者
男性(40代)
来院
2017年4月
症状
右肘の突っ張るような痛みが取れない。
3ヶ月前に頑張って拭き掃除をして傷めた。
痛む場所は肘の外側の一点だけ。肘の曲げ伸ばしと掌の開閉動作で痛む。
利き手の肘が30度ほど曲げただけで痛むので日常生活が不便で困っている。
治療内容と経過
[初診] 痛む場所からツボを2箇所割り出して鍼をする。
痛みは残るが可動域が広がる。以後週1回のペースで治療していく。
[3診目] 肘を曲げたときの痛みはほぼ無くなってきた。
掌の開閉でまだ少し痛む。背中のツボで開きはほぼ大丈夫。
握りもだいぶできるようになった。
[5診目] 肘曲げ100度くらいで痛むがそのまま曲げられる。
[7診目] 今までで一番良い。掌も握りで無痛。開きで少しだけ。
[8診目] 鍼を1箇所。ほとんど無かったのが消えた。終了。
同時に治療した症状
母指の付け根の痛み
使用した主なツボ・活法整体
・ふくら3~5R T4(1)R
・肘の巻き込み 骨だし
考察
拭き掃除で雑巾をしっかり握りすぎて背中~肘~指の連動がうまくできなくなっていました。
鍼をしたツボは背中と肩甲骨まわりです。
毎回痛みを誘発する動きが少しずつ変わり、治療ペースの関係もあって少し長引きました。