【鍼と足裏の違和感】
こんにちは、ますぶち治療院です。
今回は足裏の違和感(感覚が鈍い)のお話です。
もう何年も左足裏の感覚が鈍く、地面を踏む感触が左右で違う方。
たまに施術をしていたのですが目ぼしい成果があがりませんでした。
今回は整動鍼法で再チャレンジです。
足裏の以外にも左足全体の突っ張り感もあります。
こちらにも同時に施術していきました。
足裏も含めて足全体の症状ですから、いわゆる坐骨神経痛として最初は施術していました。
しかしどうも違うようです。
足裏のような末端の症状は、その上流にあたる体幹の影響を受けます。
上流で大雨が降れば下流も増水するのと同じです。
坐骨神経痛は上流に位置する梨状筋(お尻の筋肉)が原因で下流の足に症状が起きます。
今回、足裏に関してはお尻ではなく、もう少し下がったふくらはぎが原因でした。
川でいうと中流にあたります。
ふくらはぎにある足裏に関係するツボに触れると強く緊張しています。
そこに鍼をしていきます…が、硬い!
特に土踏まずのある部位に作用するツボがギチギチに詰まっている感じです。
ここは念入りに鍼をしていきます。
そして施術後は感覚の左右差が小さくなっていました。
狙いどころはバッチリ!です。
別の土踏まずに作用するツボも使いつつ施術すること3回。
一番硬いツボが作用する部位以外は、違和感が薄れてきました。
ここにはもう少し回数が必要そうです。
ところで“動けるように整える”ことを主眼にしている整動鍼法が
動きではない“感覚”にも対応できるのは不思議に思われるかも知れません。
実は普段の姿勢を維持するにも「姿勢を維持するための動き」があり、
これができなくなると感覚の異常が起こるのです。
無意識の動きが感覚をコントロールしています。
施術している私も人体は本当に不思議だなあ~、と感心しています。
増渕 一成 (鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師)
栃木県鹿沼市出身
趣味は読書、熱帯魚、落語鑑賞。
活法研究会の提唱する碓井流活法(整体)と整動鍼法を施術の2柱としている。
活法研究会会員。
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