股関節の痛み
過去に施術した股関節の痛みの症例を一部ご紹介します。
股関節痛の治療
股関節には骨盤や背骨・インナーマッスル、足や腕の筋肉も影響します。
しつこい痛みには様々な部位からのアプローチが必要です。
股関節の痛み 症例6
「右の股関節の前後が痛い」症例
患者
男性(50代)
来院
2023年4月
通院
週1回
通院回数
3回
症状
股関節の前と後ろが痛い。
3~4年前から右の股関節が痛みだした。
病院でレントゲン検査を受けて変形性股関節症と診断された。
朝はあまり痛くないが、午後になると痛みが強くなり、足を引きずるようになる。
一番ひどかったときは歩いているとカクンと力が抜けてしまうことがあった。
病院で教わったストレッチを続けており、以前よりは改善してきている。
治療内容と経過
[初診]
× 右の股関節の前後が痛い
股関節の前と後ろの硬さを確認してから、股関節をゆるめる足と腰のツボに鍼をした。
股関節を動かしやすくなり、痛みもほぼとれた。
[2診目]
△ 右の股関節の前後が痛い
午後の痛みも軽減している。前回と同じように治療した。
[3診目]
△ 右の股関節の前後が痛い
前回から3週間後。股関節全体が重い感じ。4:6で後ろのほうがより重い。
ツボをいくつか追加してひとつづつゆるめていった。
後ろ側の痛みはとれて、前側の痛みも減って足があげやすくなった。
あまり治療間隔を開けないほうがよいのだが、遠方から来院されるため難しい。
ストレッチを続けてもらい経過を見てもらう。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ・活法整体
大腰R 中腰R 開魄R 足太陽R など
考察
変形性股関節症は変形の程度によって治療の効果が変わります。
変形が強いものでは治療効果を維持するために定期的な施術が必要です。
関節がひどく変形してしまうと手術のほうがよいかもしれません。
※結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
股関節の痛み 症例5
「内股になると痛い」症例
患者
男性(70代)
来院
2021年2月
通院
週1回
通院回数
3回
症状
右足のつけ根が内股になると痛い。膝を内側に入れるようにするとギュッと痛い。
痛くなりはじめてから半年間、整形外科に通ったが改善しなかった。それから整骨院に通っても変わらず。
治療内容と経過
[初診]
× 右足のつけ根の痛み
痛いのは股関節の前側。股関節のかたさを確認すると、前と横に強いコリがあった。
股関節に効果のある足のツボ2か所に鍼をした。膝を内側に入れられるようになった。
[2診目]
△ 右足のつけ根の痛み
痛むところが股関節の内側に変わった。
足のツボ4か所に鍼をした。
[3診目]
△ 右足のつけ根の痛み
膝を外側にたおす動作でも少し痛い。
内たおしの痛みは足のツボ1か所で消えた。外たおしの痛みは足と腰のツボ2か所で軽減した。
これなら気にならないと言う。
3回目の治療で消えた。終了。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ・活法整体
豊隆R 申脈R 足五里R 築賓R
考察
股関節の筋肉がかたくなって動作が制限されていると考えました。
股関節の前・横・内側にかたさが見つかりました。
ここに効果のあるツボでゆるめると、動かせるようになりました。
※結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
股関節の痛み 症例4
「犬の散歩で傷めた股関節」症例
患者
女性(70代)
来院
2019年4月
通院
週2回
通院回数
3回
症状
右の股関節が歩くと痛い。
5ヶ月前、犬を散歩中に不意にリードをグイッと引かれた。衝撃で股関節が痛み、びっこを引いて帰った。
整形外科で診察を受けたところ、大腿骨頭が減っている変形性股関節症と診断された。現在はリハビリに通い、毎日痛み止めを服用している。じっとしていると痛くない。
10年前にも痛くなったことがある。その時は自然に治った。
しかし今回は治らないので、知人から効果があったと紹介されて来院された。
治療内容と経過
[初診]
× 右股関節の前・側・後ろが痛い
股関節の前・側・後ろで痛む場所を触れて確認する。押さえると硬くて圧痛の感じる部分を見つけた。
股関節の動きに効果のあるツボを、腰に3か所、足に3か所鍼する。股関節が動かしやすくなり、可動域が拡がった。
[2診目]
○ 右股関節の前・側・後ろが痛い
ほぼ痛みなく動ける。左の股関節より曲げられる。腰と手足のツボ4か所に鍼する。痛みなく動ける。
[3診目]
△ 右股関節が痛い
股関節の調子が良かったので、ついいつもよりも歩き過ぎた。腰と足のツボ4か所に鍼する。3回目の治療で消えた。終了。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ・活法整体
L4(2)R 志室R 中腰R 膝陽関R
考察
犬にリードを不意に引かれた衝撃を、踏ん張った右股関節で受け止めてしまいました。そのときの筋緊張がずっと残ったままになり、これが原因となり股関節の痛みを引き起こしていました。
変形性と診断されても筋緊張を緩めることで解消できる場合もあります。
※結果には個人差があります。効果効能を保証するものではありません。
股関節の痛み 症例3
患者
女性(40代)
来院
2017年4月
症状
左の股関節の前と横が痛くてあぐらがかき辛い。
膝を体に引き寄せる動作で股関節の前が痛む。
左脇腹を伸ばす姿勢で股関節の横が痛む。
小学生の頃から体育座りで痛み、最近は楽な姿勢がわからなくなってきた。
右重心に片座りすると痛い。
治療内容と経過
[初診] 股関節の前と横の痛みに対して足のツボへ鍼をするとつっぱりがとれて動きやすくなった。活法整体で骨盤の高低差を整えると股関節全体が軽くなった。
[2診目] 少し違和感があったが今は大丈夫。
あぐらをかきやすく調整して骨盤まわりの筋肉を緩める。
[4診目] 車の運転で座っていると股関節前面に痛み。
骨盤内側の腹筋を緩めるととれる。
[6診目] この2週間まったく痛まなかった。一ヶ月空けて経過をみることにする。
同時に治療した症状
なし
使用した主なツボ・活法整体
・中腰L 申脈L 太衝L 陽稜泉L
・骨盤回し 股関節抜き 骨盤の高低差調整
考察
問題の筋肉とツボがピタリとはまり長年の痛みが短期間で治まりました。
股関節の筋肉とインナーマッスル、そして腹筋も痛みに関わっていました。
このように長引く症状には複数の原因が存在します。
それらを一つずつ取り除いていかねばなりません。
股関節の痛み 症例2
20代 女性
立ち上がる時、たまに足の付け根が痛む。
左右両方ともに痛むが特に右足。子供の頃はバンドを締めていた。
[初診] まず骨盤矯正で骨盤の捻れと高さを整える。それから活法整体で股関節を動きやすくしていくと、立ち上がっても痛みが出なくなった。
股関節と骨盤が連動しているケースでした。
さらにインナーマッスルの調整を加えたことでよい結果になりました。
股関節の痛み 症例1
80代 女性
一ヶ月前から太ももの外側が歩くときに痛む。
杖をついて歩くようになり、左足を引きずっている。
左足に体重がかかるときと股関節が曲がるときに痛む。
[初診] 鍼治療を選択。腰のツボ2箇所で左足に体重をかけられるようになった。
次に足のツボ2箇所で股関節を曲げても痛くなくなった。
杖なしで歩けるようになり終了。
股関節痛と坐骨神経痛が併発しているケースでした。
一ヶ月あまり歩かなかったことにより左足の筋力低下しています。
今後はリハビリで徐々に筋力を回復するように説明しました。